福井大学学術研究院工学系部門物理工学講座
量子光学・レーザー分光グループ
Quantum Optics & Laser Spectroscopy Group
@ University of Fukui
〒910-8507 福井県福井市文京3-9-1
文京キャンパス 総合研究棟I ・ 3F
3-9-1 Bunkyo, Fukui, 910-8507, Japan
研究室紹介 :
企業向け, 学生向け(1), 学生向け(2)
メンバー ( 2024年4月1日 現在 ):
熊倉 光孝 教授
守安 毅 講師
野田 龍之介 M2
宮口 楓 M2
加藤 広大 M1
橋本 卓 M1
4月10日配属予定 B4
連絡先:
〒910-8507 福井県福井市文京3-9-1
福井大学 工学系部門 物理工学講座
量子光学・レーザー分光研究室
連絡先メールアドレス:
の後ろに「@」、その後、「apphy.u-fukui.ac.jp」
アクセス:
福井大学 文京キャンパス 総合研究棟Ⅰ(右の文京キャンパス図 21番)・3F東
地図 ・ 交通案内
現在の研究テーマ:
レーザーを用いた原子・分子・ナノ粒子の分光や、それらの内部状態および運動状態の精密制御などにより、物質や光が引き起こす新奇現象の研究を進めます。
-
半導体量子ドットのレーザー光・電場を用いた運動操作
ボトムアップ的手法によって生成された半導体ナノ粒子を、光や電場を利用して運動操作・選別・構造化しようという新たな試みです。このナノ粒子の持つ大きな遷移双極子モーメントを利用した、新しい光学デバイスの創成を目指しています。
-
超伝導微粒子の磁気トラップ
レーザースパッタリングで液体ヘリウム中に生成した微粒子から、磁気トラップを利用して超伝導性を持つ粒子のみを選別し、その特性を調べる試みです。超伝導性に対する量子サイズ効果を調べることを目的に、ナノサイズの微粒子の生成・物性観察を目指して、富山大学森脇グループ・大阪大学芦田クループとの共同研究を進めています。
-
レーザー冷却・原子光学を利用した量子縮退原子気体の物理と応用
レーザー冷却法により原子気体を極限まで冷却してBose-Einstein凝縮などの量子縮退状態を実現し、新しい量子現象の探索やその応用を目指します。原子の運動や内部状態など量子状態の精密な制御を行うことで、常識はずれな量子力学の新しい側面を実験的に開拓することが夢です。
-
半導体におけるボース・アインシュタイン凝縮の探索
半導体における電子正孔系のボース・アインシュタイン凝縮 (BEC) は、基礎物理学的な関心から多くの研究者の注目を集める研究テーマです。シリコンは、BEC が発現する半導体の候補として BEC の実現を目指して研究が進められているが未だ実現されたという報告はまだありません。本研究ではバルクシリコンや薄膜シリコンを対象に電子正孔系の動的な変化を直接観測できるテラヘルツ波分光を用いてBEC の探索を行うものです。現在、遠赤外領域開発センターとの共同研究で研究を進めています。
-
素励起の拡散現象の純光学的測定法の開発
素励起(フォノン・エキシトン等)は物性物理学の考え方の基盤となる極めて重要な概念である。この素励起の拡散・伝播現象を純光学的に測定する手法の確立を目的に研究を行っております。本手法の確立により、一般に行われている拡散測定より遙かに高い時間分解能と空間分解能を有する拡散測定システムを構築することが可能になると考えられます。
OB & OG ( 2007年4月 ~ ):
[2007年度]
・西山 博之(M)
ドーナツ型断面強度分布を持つレーザー光による
原子の磁気光学トラップ(MOT)の計算機シミュレーション
・乗光 良直(M)
Rb原子気体のレーザー冷却・磁気トラップ
・佐久間 彬彦(B)
原子の磁気光学トラップ(MOT)の計算機シミュレーション
・林 幸治(B)
87Rb原子の二重磁気光学トラップ
[2008年度]
・矢萩 智彦(M)
Rb原子気体のボース・アインシュタイン凝縮体生成
・内田 雅彬(B)
希薄87RB気体のリング型ボース・アインシュタイン凝縮体における
ダークソリトンの計算機シミュレーション
[2009年度]
・小菅 洋介(M)
87Rb原子におけるボース・アインシュタイン凝縮体のトラップ特性と
量子渦導入用レーザー光源の製作
・高倉 毅(B)
光帰還法を用いた量子渦導入用半導体レーザー光源の製作
・吉田 光彩(B)
希薄原子気体におけるボース・アインシュタイン凝縮体波動関数の
数値計算
[2010年度]
・飯原 弘樹(B)
量子渦導入用レーザー光源の製作
― 低膨張ガラス共振器を用いたスペクトルの観測 ―
[2011年度]
・西村 裕也(B)
希薄原子気体のボース・アインシュタイン凝縮体波動関数の数値計算
― ダークソリトンが励起された状態 ―
[2012年度]
・平井 裕也(M)
Rb原子のBose-Einstein凝縮体への位相構造導入用レーザー光源の開発
― スペクトル線幅の狭窄化と波面の位相制御 ―
・大宮 周裕(B)
ボース凝縮体の光学的操作に向けたレーザー波面の位相コントロール
[2013年度]
・松岡 幸広(M)
位相印加された希薄原子気体のボース・アインシュタイン凝縮体に発生する
渦構造の計算機シミュレーション
・大滝 優介, 守澤 卓馬(B)
気体中のナノ粒子に対する輻射力による運動操作の検討
[2014年度]
・大岡 謹吾(B)
光帰還型半導体レーザーの温度安定化
・木南 安寿花(B)
溶液中の量子ドットの蛍光測定
[2016年度]
・木南 安寿花(M)
液滴を利用したCdSe/ZnS半導体量子ドットの気相への分散
・杉原 隆一, 馬場 宥太(B)
量子ドットのスペクトルに対する溶媒の影響
・笹島 秀樹(B)
光ポンプ・テラヘルツプローブ測定に向けたテラヘルツ分光システムの構築
[2017年度]
・小出 大士朗, 下村 昂之(B)
液滴を利用したZAISナノ粒子の気相への分散
・笠島 裕太(B)
光励起したシリコンにおける透過テラヘルツ電場波形のピークシフト
[2018年度]
・浅野 理貴, 松永 康平(B)
CdSe/ZnS半導体量子ドットの誘電泳動
・梅村 洋輝(B)
テラヘルツ時間領域分光法を用いたシリコンオンサファイアの研究
・笹島 秀樹(M)
光励起したバルクシリコンにおける透過テラヘルツ電場波形の伝播特性
・馬場 宥太(M)
液滴を利用した緩衝気体中への量子ドットの分散
[2019年度]
・山本 城緑, 野末 悟郎(B)
ナノ粒子の運動操作法の開発:光励起を利用した量子ドットの誘電泳動
および光散乱による蛍光ナノダイヤモンドの輸送
・佐藤 宏樹(B)
直流マグネトロンスパッタリングによって成膜されたシリコンのテラヘルツ分光
・小出 大士朗(M)
半導体中の励起子におけるボーズ・アインシュタイン凝縮にむけたシリコンのテラヘルツ分光
・下村 昴之(M)
常温液体中におけるナノ粒子の運動操作
[2020年度]
・右馬 健太郎, 稲葉 勇人(B)
光励起と電場を組み合わせたCdSe/ZnS半導体量子ドットの運動操作法の検討
・上遠野 修大(B)
シリコンにおける光励起キャリアダイナミクスの解明に向けたレイヤー積層モデルの構築
・浅野 理貴(M)
光励起を利用したCdSe/ZnS半導体量子ドットの誘電泳動:電場シミュレーションと実験系の構築
[2021年度]
・大浦 恭治, 松井 圭也(B)
デジタルマイクロスコープを用いた 3 次元微視的計測装置の開発
・山本 将平(B)
均一電場を用いた CdSe/ZnS 半導体量子ドットの運動操作:角柱キャピラリーを用いた電場の検討
・佐藤 宏樹(M)
光励起した厚膜シリコンにおける透過テラヘルツ電場波形の伝搬特性
[2022年度]
・岡本 多英(B)
均一電場と集光レーザーを用いたCdSe/ZnS半導体量子ドットの運動操作観測のための顕微鏡の構築
・野田 龍之介(B)
光スペクトルの高分解能測定に向けたフーリエ変換分光装置の構築
・宮口 楓(B)
スピントロニックテラヘルツエミッターの開発に向けた金属薄膜の作製とその評価
・稲葉 勇人(M)
光励起と電場を組み合わせたCdSe/ZnS 半導体量子ドットの運動操作法の開発
・上遠野 修大(M)
フーリエ変換分光法を用いたレーザーカオス光のスペクトル評価
・右馬 健太郎(M)
一様電場と集光レーザーを用いた半導体量子ドットの運動操作
[2023年度]
・加藤 広大(B)
近紫外光パルス照射による Si 表面からのテラヘルツ波放射
・橋本 卓, 平田 祐樹(B)
不均一電場と光励起を組み合わせたCdSe/ZnS半導体量子ドットの運動操作法の開発
・松井 圭也(M)
近紫外照射された Si (111) からのテラヘルツ波放射
Quantum Optics & Laser Spectroscopy Group @ University of Fukui
Last Update: 25 March. 2024