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texliveをwindows7にインストールして日本語が使えるように設定する手順

この手順は2013年11月13日現在で成功した方法ですが、ソフトウエアというものは 頻繁に変更が加えられるものなので、その通りに事が進まないことも大いにありえることを お断りしておきます。


1. http://ftp.jaist.ac.jp/pub/CTAN/systems/texlive/tlnet/install-tl.zip 
   をdownloadする(18MB)。

2.そのファイルを右クリックして「全て展開する」。 51.3MBのフォルダーができる。

3.そのフォルダーの中にある install-tl.batを走らせる。
    リポジトリを日本国内のhttpサイトに変更する。(一般的に言ってftpサイトは遅い)
    c:/texlive/2013/にinstallする。
    3517MBのdisk spaceが必要である。
    既定用紙寸法はA4 (letterでなく)を選ぶ。
    メニュー短絡キーを追加は「はい」を選ぶ。

       install途中で、異常終了することがよくある。
       その場合は、install-tl.batを再び走らせると、やり残した作業だけをやってくれる。

4.インストール完了後、統合環境「texworks」で日本語が扱えるようにするための設定を行う。
    (情報源: http://www.preining.info/blog/software-projects/ptex2pdf/)

  texworksを起動するには:
     windows start menu → すべてのプログラム → Texlive2013 →texworks editor

  texworks内で設定を行うには
    編集→設定 →タイプセット →タイプセットの方法という四角枠右下にある「+」ボタンを押す。
    以下の通りに設定する。

          名前: pLaTeX to pdf

          プログラム: ptex2pdf

          引数:  (注意:引数は引数の四角枠の右下にある「+」を押す毎に1行入力できる。)
              -l
              -ot
              $synctexoption -kanji=utf8
              $fullname

          実行後pdfを表示する:チェックマークをつける

   タイプセットの方法の四角枠の下に「デフォルト:」という選択肢に、"pLaTeX to pdf"を指定する。

   A4横長(Landscape)の文書を処理するためには、texworks内で下記の設定を行う。
    編集→設定 →タイプセット →タイプセットの方法という四角枠右下にある「+」ボタンを押す。
    以下の通りに設定する。

          名前: pLaTeX to pdf Landscape

          プログラム: ptex2pdf

          引数:  (注意:引数は引数の四角枠の右下にある「+」を押す毎に1行入力できる。)
              -l
              -ot
              $synctexoption -kanji=utf8
              -od
              -l
              $fullname

          実行後pdfを表示する:チェックマークをつける

   タイプセットの方法の四角枠の下に「デフォルト:」という選択肢に、"pLaTeX to pdf Landscape"を指定する。

   ptex2pdfの引指定の意味は、本ページ末尾の【補足説明1】で推測を述べました。
【日本語設定に失敗したときの確認事項】 【texworksの使い方】

教員や先輩から教えてもらったことは、 各自でメモに取るようにして、何遍も尋ねることのないように、こころ掛けて下さい!

【補足説明1】

texworksで設定するptex2pdfの引数の意味は下記のように推測されます。上記 の設定で、texworksは、ptex2pdfという小さなプログラムを呼び出し、その ptex2pdfは、大きなアプリケーションプログラム platexとdvipdfmxを呼び 出します。texworksで設定した引数は、ptex2pdfを起動するときのコマンド 行引数になります。最初の -l は texファイルの処理プログラムとして platexを選択することをptex2pdfに指示しています。-ot はその次の引数が、 ptex2pdfがplatexを呼び出すときのコマンド行引数であることをptex2pdfに 指示しています。 $synctexoption -kanji=utf8 は、ptex2pdfには1つの 引数として手渡され、ptex2pdfからplatexに渡されます。platexに渡ったと きには、空白で区切られて2つの引数になっています。-od はその次の引数 が、dvipdfmxを呼び出すときのコマンド行引数であることをptex2pdfに指示 しています。-l は、ptex2pdfがdvipdfmxを起動するときのコマンド行引数 になります。これは出力がlandscapeであることを指示しています。 $fullname は、platexとdvipdfmxの両方に最後のコマンド行引数として渡さ れるのだと思います。$synctexoptionと$fullnameは、ptex2pdfが適当な文 字列に置き換えてからplatexないしdvipdfmxに渡すものと思われます。

なお、他人の書いたスクリプトプログラムの使い方をあれこれ推測するのが 無駄に思えるなら、自分自身で書いたスクリプトをtexworksが呼び出すように 設定するという別の道も可能です。

【Latexソースファイルの見本】
  1. 英語のサンプル(ASCIIコードのみ使用。日本語設定をしなくても使える。内容に意味はありません。)
  2. 日本語のサンプル(UTF-8コード使用。内容に意味はありません。)
  3. 画像ファイル挿入の見本

この他に、卒業研究配属生には、過去の卒業論文・修士論文のLatexソースファ イルを集めたものをUSBメモリに入れて渡しますので、それを各自のパソコンに コピーして、発表スライド作成・卒業文執筆の際にLatexの使用法の参考として 利用して下さい。(ただし内容をコピーして論文を作ってはいけません。卒業 論文の内容は原則として自分で新規に書き下ろして下さい。)

【頻繁にバックアップを取って下さい!】

卒業研究、修士論文関連ファイルは、通常は、正本(編集を加えていくファイ ル)をパソコンに置きますが、パソコンが故障してファイルを失ってしまう可 能性がゼロではないので、こまめにUSBメモリ(各人に1本を貸与します)にコ ピーしてバックアップをとって下さい。バックアップの方法としては、バック アップした日の日付を名称の一部として含むフォルダーを作り、その中にコピー するのがよいでしょう。古い日付のバックアップフォルダーもUSBメモリに余裕 がある限りは消さずに残しておくのが賢明です。古いバージョンが必要になる 可能性もあるからです。

毎日々々家と大学の両方でファイルを触る人はファイルの正本をUSBメモリに置 くというやりかたをとることもあります。しかし、私の経験やWEB上の噂から判 断して、パソコンよりUSBメモリの方が故障しやすいらしいので(我々は安価な USBメモリを使うので更に心配です)、そうのようなやり方をとる場合は、より 頻繁にパソコンへコピーしてバックアップを作る必要があると思われます。


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