以下で言う意見の件数は、2回のアンケートを合計しての件数です。
目新しい意見として、授業で使用している教科書への不満が、3件寄せられました。そのうちの1件には意見が詳しく書いてあり、解説がほとんどないので自分で勉強する際に役立たないという説明でした。この教科書を選定した主たる理由は薄いことなのですが、勉強意欲のある学生には薄過ぎるのでしょう。そこで、来年度からは、講義の始めに、同じ著者による2倍厚い本も参考書として書名を挙げることにします。 但し、問題集としては、適当な教科書であると思っています。「毎回のように宿題が出るのが勉強のために良かった」という意見が2件ありましたが、その宿題は全て教科書の章末問題なのですから。
また、配布資料が良いという意見が多く寄せられました。良いと言われたところは拡充して行きたいと思っています。これと、教科書への不満とを考え併せて、教科書の補足説明を作って配布することも検討しています。
講義の説明は分かりやすいという意見が多いのですが、一件だけ、「大切なことの多くを端折っている気がするので、もっと詳しく説明せよ」という意見もありました。これは数学的テイストのある説明を望んでいるのだと想像されますが、今年度は達成度別(b)クラスの担当でしたが、(a)クラスでさえも要所要所でしか数学らしい説明を入れる時間的余裕はありません。そこで、この要望に対しては、学生が自分で読み進められるような参考書の紹介で対応したいと思います。
「複雑な問題については詳しい解説の付いた練習問題集を作って配布して欲しい」という要望が1件ありました。これへの対応として、WEB公開している過去の試験問題から、学習項目毎に問題を集めた問題集を作り、詳しい解説としては「何年度のどの試験を参照せよ」とだけ記しておくというものの作成を検討します。
授業のペースについては、「速い」が2件ありましたが、逆に「ゆっくりなのが良い」、「淡々と進むのが良い」、「眠くなるので良くない」などの意見も寄せられました。「速い」と感じている学生はごく少ないと思われますので、ペースを落とすのは適当でないと思います。