最終更新日: 2012/10/17 , To 微分積分I Top Page , To 田嶋担当講義資料 Top Page

2012年度 前期 微分積分I(a) 授業改善アンケート報告中の学生への回答の部分

第二回のアンケート結果からは、回答した83名中、要改善とした受講者が多かった質問項目は、第一に「板書の見やすさ」で、「要改善」が9人(11%)、「良い」が39人(47%),無回答(可もなく不可もなし)が35人(42%)でした。第二は「説明の分かりやすさ」で、「要改善」が5人(6%)、「良い」が54人(65%)、無回答が24人(29%)でした。

第一の「板書」について寄せられた受講者からの意見は、 「字が小さい」と書いた人が第一回は16人で、第二回は9人でした。 第一回後に気をつけたこともあってか人数は減りましたが、相当な人数がまだ小さいと考えていることが分かりました。 数学の授業は板書量が多いので、字を大きくすると、黒板を頻繁に消すことになりますが、それは受講者にとって好ましいことではないでしょう。来年度の授業では字のサイズを「もう少しだけ」大きくしてみます。

なお、私自身の大学生時代の経験を言えば、私は視力が比較的良いのですが、授業を後ろのほうの席に座って受けるときは低倍率(2.5倍)で視野の明るい双眼鏡(折り畳み式オペラグラス)を使っていましたので、黒板の文字が小さくて読めないことは全くありませんでした。講義室の前のほうの空席に座らずに後ろのほうの席に座りたい人には、双眼鏡の持参を進めます。

板書についての自由記述意見には、 「板書が速すぎて、写すのがついていけない。」 「板書の分量が多すぎて、話を聞けない。」 「写しながらでは理解できない。」 というものが各々1件ありました。来年度は私の担当は達成度別cないしdクラスなので、この種の意見はもっと増えることでしょう。 来年度はこれに応えるために、今よりもこころもちゆったりと間をとって授業を行うことにしたいと思います。そのために要する余分な時間は、ほぼ毎授業の始めに行っている「学生を指名して黒板に宿題の答を書いてもらう」ことにかかる時間を圧縮する工夫により捻出しようと思います。

今年度は達成度別aクラスなので特別にほんの少し高度な話題を講義内容に含めました。これに対して「専門的過ぎる」という意見が1名ありましたが、反対に「数学が深いと感じる」という私にとって大変嬉しい意見も1名ありました。その話題は、実は専門的な話題というよりは、理系の一般教養として相応しい話題として選んだのです。私の講義から、「試験問題を解けるようになること」以外のことも教養として吸収して欲しいと願っています。

「ランダウの無限小記号の説明が詳しくなかった」:
授業内容についての具体的な意見が出たのは初めてのことです。さすがaクラスです。ご指摘の通りで、毎年の授業での皆さんの反応から考えて、試しに簡略な説明に変えてみたのでした。今後どうするかは、よく考えさせて下さい。

「中間試験があってよかった」「(定期)試験の範囲が広すぎる」:
定期試験の出題範囲が1学期全体にわたっているのが勉強するには広すぎるということですが、範囲の前半については中間試験前に勉強してから1ヶ月半程度しか経っていないので、定期試験前に勉強しなおす手間も比較的少ないでしょう。

「黒板を広く使いすぎて見にくい」:
これは、端が光を反射して見にくいということですか?授業中の見にくいときにその場で指摘してくれると助かります。

「声が ごにゃごにゃ になるときがあり、聞き取れない」:
今後、「例外なく、必ず」語尾まで明瞭に言うよう、常に意識したいと思います。

その他の改善要望も参考になるものがほとんどで、今後の授業に活かしたいと思います。


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