形状への偏見がないこと:
調和振動子基底による平均場法では、得られた解の形と基底の形とが大きく違っ
ていてはいけない。したがって、通常は、基底と同じ変形が得られるように多
重極能率に拘束をつけて解をもとめる。そして、この操作を様々な変形度の基
底について繰り返し、最低のエネルギーが実現される変形度をさがす。これは
あたかも、殻補正法における変形パラメータのサーチのように煩瑣である。一
方、メッシュ表現では、単一のメッシュで任意の変形を平等に扱うことができ
る。
また、調和振動子基底表現では、核外での波動関数の漸近形が調和振動子型に
制限されてしまうため、例えば、中性子ハローを扱うことが出来ない。一方、
メッシュ表現では、任意の漸近形が扱える。