以下は講演概要の latex source file です。
% jpsm06sp2.tex 物理学会2006春 講演予稿 : 2006/1/19
%
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\pagestyle{empty}
\newcommand{\refer}{\ref}

\noindent
{\Large 28aWF-6}

\vspace{2mm}

\begin{center}
{\LARGE 
核変形におけるprolate優勢の起源\\
--Woods-Saxonポテンシャルでの解析--
}

\vspace{2mm}

\noindent
{\Large
杏林大医,福井大工$^{\rm A}$,九大理$^{\rm B}$
\\
高原哲士,田嶋直樹$^{\rm ^A}$,清水良文$^{\rm B}$
}

\vspace{\baselineskip}

\noindent
{\Large
\baselineskip=5mm
Origin of prolate dominance of nuclear deformation \\
-- an analysis with Woods-Saxon potential --\\
Kyorin Univ., Fukui Univ., Kyushu Univ. \\
Satoshi Takahara, Naoki Tajima, Yoshifumi R. Shimizu
}

\end{center}

\vspace{\baselineskip}

{\Large

\baselineskip=\baselineskipTaj

核図表の上では閉殻近傍を除くと変形核が大部分である。その多くはprolate
(偏長)変形であり、oblate(偏平)変形は少ない。著者たちは以前から
Nilssonポテンシャルを用いてprolate-oblate非対称性について解析してきた
[1][2]。その結果、H. Frisk により古典軌道の量子化の観点から論じられて
いた体積保存条件のもとで井戸型ポテンシャルではprolate 変形が優遇される
という説が、 引力的な$l^2$ ポテンシャルにより、prolate 変形が多くなる
ことにより確かめられた。さらに、もし原子核の平均場のスピン軌道ポテンシャ
ルが半分の強さであったなら、prolate変形核よりむしろoblate変形核のほう
が多くなること、さらにスピン軌道ポテンシャルを弱めてゼロにすると、再び、
prolate変形が優勢になるということがわかった。これはほとんど予期せぬ意
外な結果であったので、Physical Review Letter 誌に投稿したが、レフェリー
から「Nilsson ポテンシャルは原子核以外の分野の研究者には馴染がない」と
いう理由でリジェクトされた。

そこで、今回はより現実的なWoods-Saxonポテンシャルを用いて解析した結果
について報告する。Nilsson potentialの場合と比較してのWoods-Saxon
potential での解析の難しさは、第一に計算規模が桁違いに大きいことがあげ
られる。このため、十台のPCクラスターを構築し、月単位の時間をかけての計
算により結果を得た。また、Woods-Saxon potential では連続状態の取扱いが
問題となる。不用意にポテンシャルのパラメータを変更すると、ドリップ線が
β安定線に非常に接近してくるため、核図表上で大域的・系統的計算ができな
くなる。このため表面の厚さのパラメータとポテンシャルの深さのパラメータ
の変動範囲に制限を課すことが必要となる。

\vspace{\baselineskip}

\noindent
[1] Naoki Tajima and Norifumi Suzuki,
Phys. Rev. C {\bf 64}, 037301 (2001).

\noindent
[2] N.~Tajima, Y.R.~Shimizu, and N.~Suzuki,
Progr. Theor. Phys. suppl. {\bf 146}, 628. (2002).

} % large
\end{document}