古閑義之のページ
略歴
1970年10月1日生まれ
1998年3月 大阪大学大学院理学研究科数学専攻後期課程修了 博士(理学)
1998年4月 大阪大学大学院理学研究科数学専攻研究生
2001年4月 上智大学理工学部数学科嘱託助手
2002年4月 福井大学工学部物理工学科講師
2004年4月 福井大学工学部物理工学科助教授
研究内容の紹介
研究テーマは、一言でいえば「超リー代数の表現論」です。数学や物理学を専門としない方にとっては、「表現論」というと、文科系の学問を想像されるかもしれませんが、数学の「表現論」は、「様々な代数系の行列(高校の数学C で学習する)を用いた表示を研究する理論」です。日々、大学1年生で学ぶ「線形代数」を駆使して(というか、それしか使えないのですが)研究をおこなっています。
では、「超リー代数って何?」ですが、これは(苦しい説明になりますが)、数学ではよく知られている「リー代数」と呼ばれる代数系を、ちょっとだけ拡張した代数系で、もともと「超弦理論」などを記述することを動機付けとして発見されたものです。
「リー代数」は、数学において詳しく研究されており(現在もいろいろな研究が進行中です)、多くの非常に美しい理論が構築されています。それに比較すれば、「超リー代数」の理論は、まだ歴史も浅く、数学としては未知な部分が多いのです。それらを明らかにすべく、日夜(たいていは夜(平成15年現在))「線形代数」と格闘しています。
平成18年度卒業研究内容の紹介
平成18年度も、昨年度と同じ、広田良吾著「差分学入門 : 情報化時代の微積分学」および「差分方程式講義ー連続より離散へ」を基に差分について学んでいます。具体的には、
1階及び2階の線形差分方程式の解法
指数関数の中心差分とフィボナッチ多項式
三角関数の中心差分とその展開公式
などを研究テーマとして取り上げました。
平成17年度卒業研究内容の紹介
平成17年度は、広田良吾著「差分学入門 : 情報化時代の微積分学」を教科書として、差分について学んでいます。
特に、
について学びました。
平成15年度卒業研究内容の紹介
夜は、研究で「線形代数」と格闘し、昼間は、講義や卒業研究で、線形代数と格闘しています。平成15年度の卒業研究では、草場公邦著「行列特論」を読みながら、4年生の学生さんたちと、「"グラフ"の表現論」について学んでいます。ここで言う"グラフ"というのは、いくつかの頂点を辺で結んだ図形で、ネットワークを抽象化したような概念です。こんな単純な対象を、わざわざ行列で「表現」するとは、どんなことなのか?また何の意味があるのか?興味がある方は、私たちと一緒に勉強してみませんか。